犬の歯が抜けたのはなぜ?成犬・老犬の原因と受診の目安、抜けた後の対応
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このテーマのまとめお手入れ歯みがきのときやおもちゃのそばで、愛犬の歯がぽろっと落ちていたら驚きますよね。子犬なら生え変わりのことが多いのですが、成犬やシニア犬の歯は、本来は一生使う歯です。この記事では、年齢ごとの歯が抜ける原因と、抜けたときに家で見ること、病院へ行く目安をまとめました。
- 生後4〜7か月の子犬なら、多くは乳歯から大人の歯への生え変わり
- 成犬・老犬の歯が抜けたら、元気でも1本でも、数日のうちに動物病院で口の中を見てもらう
- 顔がはれている、血が止まらない、ごはんを食べられないときは今すぐ受診
- 顔やあごがはれている、目の下がふくらんでいる
- 口からの血が10分以上止まらない
- 痛がってごはんも水も口にしない
- 歯が抜けたあとの穴から膿やいやなにおいが出ている
- けがで歯が折れて、中の赤い部分が見えている
- 生後4〜7か月の子犬で、抜けたあとが少し赤いだけ
- 子犬で元気も食欲もいつも通り
元気な成犬・老犬の歯が抜けた、ぐらぐらしているときは、数日のうちに受診しましょう。くわしくは「動物病院を受診する目安」の節にまとめました。
目次
犬の歯が抜ける原因は年齢で違う
犬の歯が抜けるとき、まず見たいのは年齢です。子犬と、成犬・老犬とでは、心配の大きさがまったく違います。
| 年齢 | 主な原因 | 心配の度合い |
|---|---|---|
| 生後4〜7か月の子犬 | 乳歯から大人の歯への生え変わり | ほとんど心配いらない |
| 成犬(1〜7歳ごろ) | 歯周病、けが、歯が折れた | 受診が必要 |
| シニア犬(7歳ごろ〜) | 進んだ歯周病が多い。できものもある | 受診が必要 |
大人の歯は、全部で42本が目安です。生え変わったあとの歯は二度と生えてこないので、成犬の歯が抜けるのは「どこかに原因がある」と考えましょう。
子犬の歯が抜けるのは生え変わり
生後3か月の子犬なら、まだ乳歯の時期です。今のうちに、口のまわりをやさしくさわってほめる練習を始めておくと、生え変わりのときに口の中を見やすくなります。
子犬は、生後4か月ごろから7か月ごろにかけて、乳歯が抜けて大人の歯に生え変わります。前歯から始まり、最後に犬歯や奥歯が抜けることが多いです。
抜けた乳歯は小さく、ごはんと一緒に飲みこんでしまうことも多いので、見つからなくても心配いりません。生え変わりの時期は口がむずがゆく、物をよくかむようになります。かんでよいおもちゃを用意してあげましょう。
- 7か月をすぎても乳歯が残っていて、大人の歯と2本並んでいる
- 歯並びがずれて、歯ぐきや上あごに当たっている
成犬・老犬の歯が抜ける原因
歯周病
成犬や老犬の歯が抜ける原因でいちばん多いのが歯周病です。歯周病は、歯ぐきと歯を支える骨がこわれていく病気です。歯に残った汚れ(歯垢)が歯石になり、歯ぐきの中で細菌がふえると、歯を支える骨や歯ぐきが少しずつこわれていきます。支えを失った歯はぐらぐらし、やがて抜けてしまいます。
歯周病は、口のにおいや歯ぐきの赤みから始まり、痛みを見せないまま進むことがよくあります。1本抜けたときは、ほかの歯も同じように弱っていることが多いです。
関連記事犬の歯石は放っておくと危ない?たまる原因と取り方、費用と予防けがや歯が折れた
硬いひづめや骨、石、ケージの柵をかんだときや、ぶつかったときに、歯が折れたり抜けたりすることがあります。折れた歯の中の神経が見えていると、痛みや細菌が入る原因になります。
口のできもの・そのほか
シニア犬では、歯ぐきやあごにできものができて、歯が押されて抜けることもあります。歯ぐきが盛り上がっている、片側だけはれているときは、早めに診てもらいましょう。
歯が抜けたときに家で見ること
歯が抜けたのに気づいたら、あわてず次の順で確かめましょう。病院で伝えると、診察がスムーズです。
抜けた直後に歯ぐきから血が少しにじむのは、よくあることです。清潔なガーゼで軽くおさえて、10分ほどたっても止まらないときは受診の目安と考えましょう(一般的な目安です)。
- 抜けた歯をとっておく根の部分まであるか、折れたかけらだけかを見ます。ティッシュに包んで持っていきましょう
- どこの歯か見る前歯か、犬歯か、奥歯か。唇をそっとめくって、抜けた場所を確かめます
- 血とはれを見る血が止まっているか、歯ぐきやほおがはれていないかを見ます
- ほかの歯をさわらずに見るぐらぐらの歯、茶色い歯石、赤い歯ぐきがないか目で確かめます
- 食べ方を見るごはんを食べられるか、片側だけでかんでいないかを見ます
- 抜けた穴を指や綿棒でいじる
- 人の痛み止めを飲ませる
- ぐらぐらの歯を自分で抜く
口をさわられるのをいやがる子は、無理に開けなくて大丈夫です。わかる範囲で見て、あとは病院に任せましょう。
動物病院を受診する目安と病院ですること
成犬・老犬の歯が抜けたときは、元気でも、1本だけでも、数日のうちに受診するのが基本です。次のときは急ぎましょう。
- (今すぐ)顔やあご、目の下がはれている
- (今すぐ)口からの血が10分以上止まらない
- (今すぐ)痛がってごはんも水も口にしない、子犬やシニア犬が半日以上食べない
- (今日か明日に)歯が抜けたあとの穴から膿やいやなにおいが出ている
- (今日か明日に)けがで歯が折れて、中の赤い部分が見えている
- (数日のうちに)元気な成犬・老犬の歯が抜けた、ぐらぐらしている
病院では、口の中を見て、必要ならレントゲンで歯の根や骨の様子を調べます。歯周病が進んでいれば、全身麻酔で歯石を取ったり、残すのが難しい歯を抜いたりすることがあります。
シニア犬は麻酔が心配な飼い主さんも多いですよね。麻酔の前には血液検査などで体の状態を確かめるのが一般的です。不安なことは遠慮せず、獣医師に聞いてみましょう。
歯が抜けたまま放っておくとどうなる?
抜けた歯の穴そのものより、抜けた原因の歯周病が続いていることが問題です。放っておくと、次のようなことが起こりえます。
- ほかの歯も抜ける 同じように支えが弱った歯が、次々にぐらぐらする
- 顔がはれる 歯の根に膿がたまり、ほおや目の下がはれたり、穴があいたりする
- あごの骨が弱る 小型犬は特にあごの骨が細く、ひどくなると骨が折れることもある
- 体への負担 口の細菌が体に回り、心臓や腎臓に負担がかかる可能性があると考えられている
歯が少なくなっても、犬は工夫すればごはんを食べられます。歯が抜けたことよりも、口の中の炎症を早く落ち着かせることを大切にしましょう。
歯が少ない犬のごはんの工夫
歯が抜けたあとも、口の痛みが落ち着けばドライフードを食べられる子は少なくありません。抜歯のあとは獣医師の指示に合わせ、食べにくそうなときは、次の工夫を試してみましょう。
| 食べ方の様子 | 工夫の例 |
|---|---|
| 粒をこぼす、時間がかかる | 小粒のフードにする |
| かむと痛そう | ぬるま湯でふやかす。ウェットフードを混ぜる |
| 抜歯のあと | 獣医師に言われた期間はやわらかいごはんにする |
硬いおやつやひづめなど、歯が折れやすい物は控えめにしましょう。ごはんを変えたあと2日以上食べる量が減るときは、口の痛みが続いていないか病院で相談してください。
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歯周病を防ぐいちばんの方法は、歯垢が歯石になる前に、歯みがきで落とすことです。歯垢は早ければ数日で歯石に変わり始めるといわれるので、できれば毎日、むずかしければ2〜3日に1回は歯みがきをしましょう。
- 歯ブラシや指にまく歯みがきシートで、歯と歯ぐきの境目をやさしくみがく
- いやがる子は、口をさわる練習から少しずつ
- 年1回は健康診断で口の中も見てもらう。シニア犬は半年に1回が目安
- かたすぎるおもちゃやおやつは避ける
シニア犬でも、口をさわる練習から始めれば歯みがきに慣れる子はいます。残っている歯を1本でも長く使えるよう、できることから続けましょう。
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犬の歯が1本だけ抜けたけど元気です。病院に行くべき?
成犬や老犬なら、元気でも数日のうちに受診しましょう。1本抜けたときは、ほかの歯も歯周病で弱っていることが多いからです。
老犬の歯が抜けるのは年のせい?
年をとったから自然に抜けるわけではありません。多くは長く続いた歯周病が原因です。痛みを隠していることもあるので、口の中を診てもらいましょう。
抜けた歯はどうすればいい?
捨てずにティッシュに包んで、病院に持っていきましょう。根まで抜けたのか、折れたのかがわかります。
子犬が抜けた乳歯を飲みこんだら?
乳歯は小さいので、多くはそのままうんちと一緒に出ます。元気と食欲がいつも通りなら心配いりません。
犬の大人の歯は何本?
42本が目安です。子犬の乳歯は28本ほどで、生後4〜7か月ごろに生え変わります。
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