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犬の歯が抜けたのはなぜ?成犬・老犬の原因と受診の目安、抜けた後の対応

11月6日更新約8分で読めます

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このテーマのまとめお手入れ

歯みがきのときやおもちゃのそばで、愛犬の歯がぽろっと落ちていたら驚きますよね。子犬なら生え変わりのことが多いのですが、成犬やシニア犬の歯は、本来は一生使う歯です。この記事では、年齢ごとの歯が抜ける原因と、抜けたときに家で見ること、病院へ行く目安をまとめました。

先に結論
  • 生後4〜7か月の子犬なら、多くは乳歯から大人の歯への生え変わり
  • 成犬・老犬の歯が抜けたら、元気でも1本でも、数日のうちに動物病院で口の中を見てもらう
  • 顔がはれている、血が止まらない、ごはんを食べられないときは今すぐ受診
すぐ動物病院へ
  • 顔やあごがはれている、目の下がふくらんでいる
  • 口からの血が10分以上止まらない
  • 痛がってごはんも水も口にしない
今日か明日に受診
  • 歯が抜けたあとの穴から膿やいやなにおいが出ている
  • けがで歯が折れて、中の赤い部分が見えている
家で様子を見てよいことが多い
  • 生後4〜7か月の子犬で、抜けたあとが少し赤いだけ
  • 子犬で元気も食欲もいつも通り

元気な成犬・老犬の歯が抜けた、ぐらぐらしているときは、数日のうちに受診しましょう。くわしくは「動物病院を受診する目安」の節にまとめました。

目次
  1. 犬の歯が抜ける原因は年齢で違う
  2. 子犬の歯が抜けるのは生え変わり
  3. 成犬・老犬の歯が抜ける原因
  4. 歯が抜けたときに家で見ること
  5. 動物病院を受診する目安と病院ですること
  6. 歯が抜けたまま放っておくとどうなる?
  7. 歯が少ない犬のごはんの工夫
  8. 歯を抜けにくくする毎日のケア

犬の歯が抜ける原因は年齢で違う

犬の歯が抜けるとき、まず見たいのは年齢です。子犬と、成犬・老犬とでは、心配の大きさがまったく違います。

年齢主な原因心配の度合い
生後4〜7か月の子犬乳歯から大人の歯への生え変わりほとんど心配いらない
成犬(1〜7歳ごろ)歯周病、けが、歯が折れた受診が必要
シニア犬(7歳ごろ〜)進んだ歯周病が多い。できものもある受診が必要

大人の歯は、全部で42本が目安です。生え変わったあとの歯は二度と生えてこないので、成犬の歯が抜けるのは「どこかに原因がある」と考えましょう。

子犬の歯が抜けるのは生え変わり

生後3か月の子犬なら、まだ乳歯の時期です。今のうちに、口のまわりをやさしくさわってほめる練習を始めておくと、生え変わりのときに口の中を見やすくなります。

子犬は、生後4か月ごろから7か月ごろにかけて、乳歯が抜けて大人の歯に生え変わります。前歯から始まり、最後に犬歯や奥歯が抜けることが多いです。

抜けた乳歯は小さく、ごはんと一緒に飲みこんでしまうことも多いので、見つからなくても心配いりません。生え変わりの時期は口がむずがゆく、物をよくかむようになります。かんでよいおもちゃを用意してあげましょう。

子犬でも病院で相談したいこと
  • 7か月をすぎても乳歯が残っていて、大人の歯と2本並んでいる
  • 歯並びがずれて、歯ぐきや上あごに当たっている
関連記事犬の乳歯が抜ける時期はいつ?生え変わりの流れと乳歯遺残の注意点

成犬・老犬の歯が抜ける原因

歯周病

成犬や老犬の歯が抜ける原因でいちばん多いのが歯周病です。歯周病は、歯ぐきと歯を支える骨がこわれていく病気です。歯に残った汚れ(歯垢)が歯石になり、歯ぐきの中で細菌がふえると、歯を支える骨や歯ぐきが少しずつこわれていきます。支えを失った歯はぐらぐらし、やがて抜けてしまいます。

歯周病は、口のにおいや歯ぐきの赤みから始まり、痛みを見せないまま進むことがよくあります。1本抜けたときは、ほかの歯も同じように弱っていることが多いです。

関連記事犬の歯石は放っておくと危ない?たまる原因と取り方、費用と予防

けがや歯が折れた

硬いひづめや骨、石、ケージの柵をかんだときや、ぶつかったときに、歯が折れたり抜けたりすることがあります。折れた歯の中の神経が見えていると、痛みや細菌が入る原因になります。

口のできもの・そのほか

シニア犬では、歯ぐきやあごにできものができて、歯が押されて抜けることもあります。歯ぐきが盛り上がっている、片側だけはれているときは、早めに診てもらいましょう。

歯が抜けたときに家で見ること

歯が抜けたのに気づいたら、あわてず次の順で確かめましょう。病院で伝えると、診察がスムーズです。

抜けた直後に歯ぐきから血が少しにじむのは、よくあることです。清潔なガーゼで軽くおさえて、10分ほどたっても止まらないときは受診の目安と考えましょう(一般的な目安です)。

  1. 抜けた歯をとっておく根の部分まであるか、折れたかけらだけかを見ます。ティッシュに包んで持っていきましょう
  2. どこの歯か見る前歯か、犬歯か、奥歯か。唇をそっとめくって、抜けた場所を確かめます
  3. 血とはれを見る血が止まっているか、歯ぐきやほおがはれていないかを見ます
  4. ほかの歯をさわらずに見るぐらぐらの歯、茶色い歯石、赤い歯ぐきがないか目で確かめます
  5. 食べ方を見るごはんを食べられるか、片側だけでかんでいないかを見ます
やってはいけないこと
  • 抜けた穴を指や綿棒でいじる
  • 人の痛み止めを飲ませる
  • ぐらぐらの歯を自分で抜く

口をさわられるのをいやがる子は、無理に開けなくて大丈夫です。わかる範囲で見て、あとは病院に任せましょう。

動物病院を受診する目安と病院ですること

成犬・老犬の歯が抜けたときは、元気でも、1本だけでも、数日のうちに受診するのが基本です。次のときは急ぎましょう。

すぐ動物病院に行きたいサイン
  • (今すぐ)顔やあご、目の下がはれている
  • (今すぐ)口からの血が10分以上止まらない
  • (今すぐ)痛がってごはんも水も口にしない、子犬やシニア犬が半日以上食べない
  • (今日か明日に)歯が抜けたあとの穴から膿やいやなにおいが出ている
  • (今日か明日に)けがで歯が折れて、中の赤い部分が見えている
  • (数日のうちに)元気な成犬・老犬の歯が抜けた、ぐらぐらしている

病院では、口の中を見て、必要ならレントゲンで歯の根や骨の様子を調べます。歯周病が進んでいれば、全身麻酔で歯石を取ったり、残すのが難しい歯を抜いたりすることがあります。

シニア犬は麻酔が心配な飼い主さんも多いですよね。麻酔の前には血液検査などで体の状態を確かめるのが一般的です。不安なことは遠慮せず、獣医師に聞いてみましょう。

歯が抜けたまま放っておくとどうなる?

抜けた歯の穴そのものより、抜けた原因の歯周病が続いていることが問題です。放っておくと、次のようなことが起こりえます。

歯が少なくなっても、犬は工夫すればごはんを食べられます。歯が抜けたことよりも、口の中の炎症を早く落ち着かせることを大切にしましょう。

歯が少ない犬のごはんの工夫

歯が抜けたあとも、口の痛みが落ち着けばドライフードを食べられる子は少なくありません。抜歯のあとは獣医師の指示に合わせ、食べにくそうなときは、次の工夫を試してみましょう。

食べ方の様子工夫の例
粒をこぼす、時間がかかる小粒のフードにする
かむと痛そうぬるま湯でふやかす。ウェットフードを混ぜる
抜歯のあと獣医師に言われた期間はやわらかいごはんにする

硬いおやつやひづめなど、歯が折れやすい物は控えめにしましょう。ごはんを変えたあと2日以上食べる量が減るときは、口の痛みが続いていないか病院で相談してください。

関連記事ドッグフードのふやかし方!お湯の温度と時間、子犬はいつまでか

歯を抜けにくくする毎日のケア

歯周病を防ぐいちばんの方法は、歯垢が歯石になる前に、歯みがきで落とすことです。歯垢は早ければ数日で歯石に変わり始めるといわれるので、できれば毎日、むずかしければ2〜3日に1回は歯みがきをしましょう。

シニア犬でも、口をさわる練習から始めれば歯みがきに慣れる子はいます。残っている歯を1本でも長く使えるよう、できることから続けましょう。

関連記事犬の歯磨きのやり方!嫌がる犬を慣らす順番と毎日続けるコツ関連記事イヌスタグラム

よくある質問

犬の歯が1本だけ抜けたけど元気です。病院に行くべき?

成犬や老犬なら、元気でも数日のうちに受診しましょう。1本抜けたときは、ほかの歯も歯周病で弱っていることが多いからです。

老犬の歯が抜けるのは年のせい?

年をとったから自然に抜けるわけではありません。多くは長く続いた歯周病が原因です。痛みを隠していることもあるので、口の中を診てもらいましょう。

抜けた歯はどうすればいい?

捨てずにティッシュに包んで、病院に持っていきましょう。根まで抜けたのか、折れたのかがわかります。

子犬が抜けた乳歯を飲みこんだら?

乳歯は小さいので、多くはそのままうんちと一緒に出ます。元気と食欲がいつも通りなら心配いりません。

犬の大人の歯は何本?

42本が目安です。子犬の乳歯は28本ほどで、生後4〜7か月ごろに生え変わります。

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