犬と暮らす人の情報ノート
体調の異変(呼吸・熱・痛み)

犬の腹水とは?お腹がふくらむ原因と考えられる病気、受診の目安

10月31日更新約4分で読めます

このテーマのまとめ体調の異変(呼吸・熱・痛み)

体は痩せてきたのに、お腹だけがぽっこりふくらんでいる。そんなときは、お腹に水がたまる腹水かもしれません。この記事では、犬の腹水の見分け方と原因、受診の目安をまとめました。

先に結論
  • 腹水は、お腹の中に水がたまった状態。病気ではなく、ほかの病気のサイン
  • 背中や手足は痩せているのに、お腹だけふくらむのが特徴
  • 呼吸が苦しそう、お腹が急にふくらんだときはすぐ受診
目次
  1. 犬の腹水とは?
  2. 腹水に気づくきっかけ
  3. 腹水と肥満の見分け方
  4. 腹水がたまる主な病気
  5. すぐ動物病院に行くサイン
  6. 腹水の検査と治療
  7. 家でできることと予防

犬の腹水とは?

犬のお腹の中には、内臓どうしがこすれないよう、もともとごく少しの液体があります。これが病気のせいでたくさんたまった状態が腹水です。腹水そのものが病気というより、心臓や肝臓などに問題があるサインと考えます。

腹水に気づくきっかけ

少しの腹水は見た目ではわかりにくく、元気や食欲の変化で気づく飼い主さんが多いです。

腹水と肥満の見分け方

腹水太った
体型背中や手足は痩せ、お腹だけふくらむ全体にふっくらする
お腹の触り心地張っている、水が動くような感じやわらかい脂肪
ほかの様子元気がない、息が荒い、食欲が落ちる元気

お腹がふくらむ原因は、腹水のほかに、妊娠、便秘、腫瘍、ホルモンの病気などもあります。自分で判断せず、気になったら受診しましょう。

腹水がたまる主な病気

水がたまる3つの仕組み

仕組みどういうことか主な病気
血液のたんぱくが減る水を血管の中にとどめる力が弱まり、しみ出す肝臓の病気、腎臓の病気、たんぱくが漏れる腸の病気
血液がとどこおる血管の中の圧が上がり、水があふれ出す右心不全、フィラリア症、肝臓の血管の病気
お腹の中の炎症炎症で血管から水がしみ出す腹膜炎、膵炎、子宮蓄膿症、腫瘍

仕組みによって治療の方向が変わるため、まず腹水の成分を調べて原因を見分けます。

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すぐ動物病院に行くサイン

すぐ動物病院に行きたいサイン
  • お腹が急にふくらんできた
  • 呼吸が早い、苦しそう
  • 歯ぐきが白っぽい
  • ぐったりして食べない
  • 吐こうとしても吐けない(胃のねじれの可能性)

大型犬でお腹が急にふくらみ、よだれを流して吐こうとしても吐けないときは、胃拡張胃捻転症候群の可能性があります。数時間で命に関わるので、すぐ救急の動物病院へ向かいましょう。

腹水の検査と治療

超音波やレントゲンで腹水の量を確かめ、お腹に細い針を刺して水を少し取り、色や成分を調べます。血液検査も合わせて、原因の病気を探します。

治療は、原因の病気に合わせて行います。たまった水で呼吸が苦しいときは、針で水を抜いて楽にすることもあります。水を抜いても原因が治らなければまたたまるので、原因の治療が大切です。

やってはいけないこと
  • 家で針を刺して水を抜こうとしない(感染や内臓のけがの危険がある)
  • 自己判断で食事や水の量を大きく減らさない
  • マッサージや食事の切りかえは、獣医師に相談してから

水を一度に多く抜くと、体の負担が大きく、たんぱくも一緒に失われます。抜く量や回数は、超音波で確かめながら獣医師が決めます。

家でできることと予防

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よくある質問

腹水は自然に引きますか?

原因の病気が良くならない限り、自然に引くことはほとんどありません。

腹水がたまった犬の食事は?

原因の病気によって違います。塩分を控えた療法食をすすめられることもあるので、獣医師に相談しましょう。

子犬のお腹がふくれているのは?

おなかの虫や食べすぎのこともあります。元気がないときは受診しましょう。

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