犬のフィラリアとは?うつり方・症状・予防の期間と薬の選び方
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このテーマのまとめ健康管理・予防・保険フィラリアは、蚊に刺されることで犬にうつる寄生虫の病気です。気づいたときにはかなり進んでいることが多い一方で、毎年きちんと予防すればほぼ防げます。この記事では、フィラリアのうつり方と症状、予防の期間と薬の選び方、検査と費用の目安をまとめました。
- フィラリアは蚊がうつす寄生虫。心臓や肺の血管にすみつき、命に関わる
- 予防は、蚊が出始めてから1か月後から、いなくなって1か月後まで続ける
- 予防を始める前には血液検査を受ける。自己判断で薬を飲ませない
目次
犬のフィラリアとはどんな病気?
フィラリアは、そうめんのように細長い寄生虫です。犬の体に入ると、心臓や肺の血管の中で育ち、長さ20〜30cmほどの成虫になります。成虫が増えると血の流れが悪くなり、心臓や肺、肝臓、腎臓にまで負担がかかります。
室内で暮らす犬でも、蚊が家に入ってくればうつります。マンションの高い階でも安心とは言えません。猫やフェレットにうつることもあります。
フィラリアのうつり方
- 蚊が感染した犬の血を吸う血の中にいるフィラリアの子ども(ミクロフィラリア)が蚊の体に入る
- 蚊の中で育つ2週間ほどで、ほかの犬にうつる段階の幼虫になる
- 蚊が別の犬を刺す刺したところから幼虫が犬の体に入る
- 犬の体の中で育つ皮膚の下などで育ち、2〜3か月ほどで血管に入り、心臓や肺の血管に向かう
犬から犬へ直接うつることはありません。必ず蚊を通してうつります。
フィラリアの症状は進み方で変わる
| 進み方 | 主な症状 |
|---|---|
| はじめ | ほとんど症状がない。ときどき軽い咳をする |
| 中くらい | 咳が増える、散歩を嫌がる、疲れやすい、毛づやが悪くなる |
| 重い | お腹がふくらむ(腹水)、やせる、息が苦しそう、血を吐く、倒れる |
はじめのうちは元気に見えるため、症状に気づいたときにはかなり進んでいることが多い病気です。急に大量の成虫が心臓に詰まると、赤いおしっこが出てぐったりする危険な状態になることもあります。
- 咳が続く、散歩ですぐ息が切れる
- お腹だけがふくらんで、体はやせてきた
- 赤や茶色のおしっこが出る、急にぐったりする、倒れる
フィラリア予防の期間はいつからいつまで?
予防薬は、蚊に刺されないようにする薬ではありません。体に入った幼虫を、育つ前に退治する薬です。そのため、次の期間で続けます。
- 始める時期 蚊が出始めてから1か月後
- やめる時期 蚊がいなくなってから1か月後(最後の1回が大切)
- 目安 関東より西ではおおむね4〜5月から11〜12月まで。暖かい地域や1年中予防する病院もある
- 最後の1回を忘れると、秋に入った幼虫が残ってしまう
- 毎月同じ日に決めて、カレンダーやスマホで知らせる
予防薬の種類と選び方
| 種類 | 特徴 | 向いている犬 |
|---|---|---|
| おやつのような飲み薬 | 月1回。喜んで食べる犬が多い | 食べ物のアレルギーがない犬 |
| 錠剤の飲み薬 | 月1回。小さく飲ませやすい | アレルギーがある犬 |
| 背中にたらす薬 | 月1回。皮膚から吸収される | 薬を飲むのが苦手な犬 |
| 注射 | 1回で約1年もつ | 毎月の投与を忘れがちな家庭 |
ノミやダニ、お腹の虫もいっしょに防げるタイプもあります。体重で量が変わるので、かかりつけの動物病院で体重を測ってから出してもらいましょう。
- 去年の残りの薬を、検査なしで飲ませる
- ほかの犬の薬を分けてもらう
- 通販で個人輸入した薬を使う
すでに体の中にフィラリアがいる状態で予防薬を飲ませると、急に死んだ虫が血管に詰まり、ショックを起こすことがあります。毎年、予防を始める前に検査を受けるのはこのためです。
フィラリアの検査と費用の目安
検査は、少しの血を採って調べます。結果はその日のうちにわかることが多いです。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| フィラリアの検査 | 2,000〜4,000円 |
| 予防薬(小型犬・1シーズン) | 7,000〜15,000円 |
| 予防薬(大型犬・1シーズン) | 15,000〜30,000円 |
費用は病院や体重によって変わります。春は混み合うので、早めに予約しておくと安心です。採血のついでに、ほかの血液検査をいっしょに頼むこともできます。
関連記事犬の健康診断は何歳から?検査の内容と費用、受ける頻度の目安フィラリアにかかってしまったら
検査で陽性になったら、レントゲンや超音波検査で、心臓や肺の様子と虫の多さを調べます。治療は、犬の体の状態に合わせて動物病院が決めます。
- 時間をかけて少しずつ虫を減らしていく方法
- 虫が多く命に関わるときは、首の血管から虫を取り出す手術
- 咳や腹水などの症状をやわらげる治療
治療中は、死んだ虫が血管に詰まらないよう運動を控えて安静にすることがとても大切です。治療には時間も費用もかかり、犬の体にも負担がかかります。だからこそ、予防がいちばんの対策です。
よくある質問
室内飼いでもフィラリアの予防は必要?
必要です。蚊は家の中にも入ってきます。散歩やベランダに出るときに刺されることもあります。
冬も予防したほうがいい?
地域や生活によります。暖かい地域や、冬も蚊を見かける環境なら1年中予防する方法もあります。かかりつけの動物病院と相談しましょう。
予防薬を1か月飲ませ忘れたら?
気づいた時点で動物病院に相談しましょう。次の検査の時期や飲ませ方を教えてもらえます。
子犬はいつから予防する?
蚊の季節であれば、生後2か月前後から始めることが多いです。子犬を迎えたら最初の健康チェックで相談しましょう。
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