犬のマイクロチップとは?義務の範囲と費用、登録と変更の手続き
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このテーマのまとめ犬種・犬を迎えるペットショップやブリーダーから犬を迎えると、お店から「マイクロチップの登録証明書」を渡されます。この書類をどうすればいいのか、迷っていませんか。マイクロチップは、迷子や災害で愛犬とはぐれたときに、飼い主のもとへ帰るための大切な身分証です。この記事では、義務になっている人とそうでない人、入れ方と費用、登録と変更の手続きを順番に紹介します。
- お店から迎えた犬は、迎えた日から30日以内に自分の名前へ変更登録をする。登録証明書があればスマホでできる
- すでに飼っている犬は努力義務(入れるかは飼い主が決める)。入れておけば、はぐれたときに飼い主を探す手がかりになる
- マイクロチップはGPSではない。迷子札と首輪もあわせて使う
入れたあとに首の後ろが大きく腫れて引かない、ぐったりしているなどのときは、目次の「入れたあとに気をつけたいこと」に受診の目安をまとめています。
目次
犬のマイクロチップとは?
犬のマイクロチップは、15けたの番号が入った小さな電子の札です。直径2mm、長さ1cmほどの筒の形で、米粒より少し大きいくらいの大きさです。
首の後ろの皮膚の下に入れておき、専用の読み取り機を当てると番号が出ます。その番号で国のデータベースを調べると、飼い主の名前や連絡先がわかるしくみです。
電池は入っていません。読み取り機の電波で反応するので、一度入れれば交換せずに一生使えます。
- 外れない 首輪や迷子札は外れることがある。マイクロチップは体の中にあるので落ちない
- 災害のとき 避難所や保護施設で、飼い主を探す手がかりになる
- 盗まれたとき 自分の犬だと示す証拠になる
マイクロチップが義務になっているのは誰?
2022年6月から、ペットショップやブリーダーで売られる犬と猫には、マイクロチップの装着と登録が義務になりました。飼い主さんがすることは、犬をどこから迎えたかで変わります。
| 迎え方 | マイクロチップ | 飼い主がすること |
|---|---|---|
| ペットショップ・ブリーダー(2022年6月以降) | 入っている | 30日以内に自分の情報へ変更登録(義務) |
| 保護犬・知人から譲り受けた | 入っていることも、ないこともある | 入っていれば変更登録(義務)。なければ装着は努力義務 |
| 2022年5月以前から飼っている | 入っていないことが多い | 装着は努力義務。入れたら登録(義務) |
| 自分で入れた | 入れたばかり | 30日以内に登録(義務) |
いちばん忘れやすいのが、ペットショップやブリーダーから迎えたときの変更登録です。チップが入っていても、登録がお店の情報のままだと、はぐれたときに飼い主へ連絡がつきません。
迎えた犬にチップが入っているかわからないときは、動物病院で読み取ってもらえます。ワクチンや健康診断のついでに頼むとよいでしょう。
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マイクロチップは、動物病院で獣医師が入れます。専用の注射器で、首の後ろの皮膚の下に入れるだけです。時間は数秒から数分で終わります。
針はふつうの注射より少し太めです。痛みの感じ方は犬によって違いますが、ふつうの注射と同じくらいと説明する病院が多いです。痛がりな子や小さな子は、去勢・避妊手術で麻酔をかけるときに一緒に入れることもできます。
入れられる時期は、子犬なら生後2週ごろからが一般的な目安です。ただし体の大きさや体調で変わるので、いつがよいかは獣医師と相談しましょう。
- その日は激しい運動とシャンプーを控える
- 入れた場所をしばらく強くもまない
- 数日は首の後ろの様子を見ておく
マイクロチップの費用はどのくらい?
費用は、チップを入れる費用と、国のデータベースへの登録料に分かれます。
| かかるもの | 目安 |
|---|---|
| 装着の費用(動物病院) | 数千円から1万円ほど。病院で違う |
| 登録料・変更登録の手数料(オンライン) | 400円 |
| 登録料・変更登録の手数料(郵送) | 1,400円 |
手数料は2026年11月時点の金額です。手続きの前に登録サイトの表示も見ておきましょう。
装着の費用は病院ごとに違うので、かかりつけの病院で事前に聞いておくと安心です。自治体によっては、装着費用の一部を助成していることもあります。住んでいる市区町村のお知らせも見てみましょう。
ペットショップやブリーダーから迎えた犬は、チップはすでに入っているので、変更登録の手数料だけで済みます。
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登録は、環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」から行います。スマホからでも手続きできます。
ペットショップやブリーダーから迎えたとき
- 書類を用意するお店でもらった「登録証明書」を出す。番号と一緒に書かれた「暗証記号」も使う
- 変更登録をする登録サイトで、証明書の番号と暗証記号を入れ、自分の名前・住所・電話番号に変える
- 手数料を払うオンラインならクレジットカードなどで支払う
- 新しい証明書を受け取る自分の名前になった登録証明書が届く。なくさないよう保管する
住所や電話番号が変わったとき
引っ越しや電話番号の変更、犬が亡くなったときも、30日以内に変更の届け出をします。スマホの番号を変えたのに、登録だけ前の番号のままという例はよくあります。家族の電話番号も入れておくと、連絡がつきやすくなります。
関連記事犬と引っ越しするときの準備と手続き!当日の移動と新居でのストレス対策市区町村の犬の登録とのちがい
マイクロチップの登録とは別に、市区町村への犬の登録と、毎年の狂犬病予防注射が必要です。住んでいる自治体がしくみに参加していれば、マイクロチップの登録が市区町村の登録として扱われ、鑑札をつけなくてよい場合もあります。参加しているかどうかは、市区町村の窓口かホームページで確かめましょう。
関連記事子犬を迎えた日の過ごし方!初日の流れと夜、2日目から1週間の注意点マイクロチップはGPSではない
よくある勘違いが、マイクロチップで犬の居場所がわかるというものです。マイクロチップには位置を知らせる機能はありません。保護された犬を、保健所や動物病院が読み取ったときに、はじめて飼い主がわかるしくみです。
スマホでも読み取れません。読み取りには専用の機械が必要です。
散歩中にリードが外れた、雷に驚いて家を飛び出したなど、はぐれるときは突然です。マイクロチップに加えて、次の備えもしておきましょう。
- 首輪に、電話番号を書いた迷子札をつける
- 最近の愛犬の写真を、全身と顔のアップでスマホに残しておく
- 心配ならGPSの首輪タグを使う(電池と通信の契約が必要なものが多い)
入れたあとに気をつけたいこと
マイクロチップは体になじみやすい素材で包まれていて、入れたあとに大きなトラブルになることは多くありません。MRIなどの検査を受けるときは、チップが入っていることを病院に伝えておきましょう。
まれに、入れた場所が少し腫れたり、チップの位置が少しずれたりすることがあります。小さな腫れが1〜2日で引くなら、多くは心配いりません。
- 首の後ろが大きく腫れて、2日以上たっても引かない
- 入れた場所から血やうみが出る、さわるとひどく痛がる
- 入れた日から元気や食欲がなく、ぐったりしている
年に1回の健康診断のときに、チップがちゃんと読み取れるか確かめてもらうと安心です。
関連記事犬を飼う前に知っておきたいこと!費用・準備・犬種の選び方マイクロチップの登録を確かめて、もしものときに備えよう
マイクロチップは、入れて終わりではなく、登録の情報が今の連絡先になっていることが大切です。迎えたばかりの飼い主さんは変更登録を、長く暮らしている飼い主さんは住所と電話番号が今のままか、一度見直してみましょう。迎えた日から30日以内の変更登録と、引っ越しや電話番号を変えたあとの更新。この2つだけは忘れずに行いましょう。
よくある質問
マイクロチップを入れないと罰則はある?
すでに飼っている犬の装着は努力義務なので、罰則はありません。ただ、迎えた犬の変更登録は義務なので忘れずに行いましょう。
自分の犬の番号がわからないときは?
登録証明書に書いてあります。なくしたときは動物病院で読み取ってもらうと番号がわかります。
マイクロチップは取り出せる?
取り出すには手術が必要になるので、ふつうは入れたままにします。
シニア犬にも入れられる?
年齢の上限はありません。心臓や腎臓などの持病があるときは、先に体の状態を獣医師に伝えて、入れるかどうかと時期を相談しましょう。
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