犬が下痢をしたときの対処法!原因とうんちの状態でわかる受診の目安
朝のお散歩で、愛犬のうんちがゆるくてびっくりしたことはありませんか。犬の下痢はよくあることですが、すぐ治るものもあれば、早く動物病院に行ったほうがよいものもあります。この記事では、犬が下痢をする原因と、うんちの状態でわかること、家でできる対処と受診の目安をまとめました。愛犬のいまの様子と照らし合わせながら読んでみてください。

- ぐったりして動かない、何度も吐く
- 水のような下痢が半日に3回以上出る
- 黒いうんち、血がたくさん混じる
- 異物や中毒のおそれがある物を食べた
- 成犬で下痢が2日以上続く
- 成犬で下痢と一緒に食欲がない
- 下痢は1〜2回だけで、元気も食欲もある
- フードを変えた直後に少しやわらかい
- 形はあるが、いつもよりやわらかい
子犬・シニア犬・持病や薬を飲んでいる犬は、上の表より早めに。半日続いたらその日のうちに受診してください。くり返す下痢は、後半の受診の目安の節にまとめています。
目次
犬の下痢の原因は?
犬の下痢の原因で多いのは、食べたものとストレスです。ただ、感染症や病気が隠れていることもあるので、思い当たることを順に確かめてみましょう。
食べすぎ・フードの急な切り替え
いつもより多く食べた日や、ドッグフードを一度に新しいものへ変えた日は、お腹がびっくりしてうんちがゆるくなりがちです。フードは1〜2週間かけて少しずつ混ぜて切り替えましょう。
関連記事ドッグフードの切り替え方!何日かける?混ぜる割合と下痢になったときの対処人の食べ物・拾い食い・誤食
脂っこいおかず、牛乳、お散歩中の拾い食いなどで下痢をすることがあります。おもちゃのかけらや、玉ねぎ・チョコレートなど体に悪い物を食べたときは、下痢が軽くても動物病院に電話しましょう。
関連記事犬が誤飲したときの対処法!危ないものの一覧と動物病院に行く前にすることストレス・環境の変化
引っ越し、来客、ペットホテル、長い留守番のあとなどに、おなかをこわす犬は少なくありません。季節の変わり目や急に冷えた日に下痢をする子もいます。原因が落ち着けば、1〜2日で戻ることが多いです。
寄生虫・ウイルス・細菌
子犬や、迎えたばかりの犬に多い原因です。回虫などの寄生虫、パルボウイルスのような感染症(子犬で重くなりやすいウイルスの病気)では、水のような下痢や嘔吐が続きます。ワクチンがまだ終わっていない子犬の下痢は、早めに受診しましょう。
病気(腸の炎症・アレルギー・内臓の病気)
下痢がよくなったり悪くなったりをくり返すときは、食物アレルギーや腸の炎症、すい臓や肝臓、腎臓の病気が関わっていることもあります。家では見分けられないので、続くときは検査を受けましょう。
うんちの状態でわかること
下痢といっても、うんちの状態はいろいろです。いつもと比べて、どれに近いかを見てみましょう。
| うんちの状態 | 考えられること | 目安 |
|---|---|---|
| 形はあるがやわらかい | 食べすぎ、フードの変更、軽いストレス | 元気なら様子見 |
| 形がなく、どろっとしている | 食あたり、腸の炎症 | 成犬で2日続けば受診 |
| 水のよう | 感染症、食あたり。脱水になりやすい | 半日に3回以上なら今すぐ |
| ゼリー状のもの(粘液)がつく | 大腸の炎症、ストレス | くり返すなら受診 |
| 赤い血が少し混じる | 大腸の炎症、いきみすぎ | 1回きりで元気なら様子見 |
| 黒くてべたっとしている | 胃や小腸からの出血のことがある | 今すぐ受診 |
うんちの写真を撮っておくと、受診したときに状態を伝えやすくなります。血が混じるときのくわしい見分け方は、血便の記事にまとめています。
関連記事犬の血便は様子見していい?赤い血・黒いうんち・ゼリー状の便の見分け方様子見していい下痢と、動物病院に行く下痢
迷ったときは、うんちの状態だけでなく、元気・食欲・水を飲むかどうかを一緒に見ます。
- 子犬(とくに生後6か月まで)は、元気そうでも下痢が半日続いたらその日のうちに受診
- シニア犬や持病のある犬も、半日続いたらその日のうちに相談
- 子犬は体が小さく、脱水や低血糖(血の中の糖が足りなくなる状態)になりやすい
動物病院に行く目安
- ぐったりしている、呼んでも反応が弱い
- 何度も吐く、水も飲めない
- 黒いうんち、血がたくさん混じる、水のような下痢が半日に3回以上出る
- おもちゃのかけらや、玉ねぎ・チョコレート・ぶどう・キシリトールなどを食べた
- ワクチンがまだ終わっていない子犬が下痢をした(1回でも)
- 持病がある、薬を飲んでいる犬が下痢をした
- 子犬・シニア犬で、下痢が半日以上続く
- 成犬で、下痢が2日以上続く、または食欲がない
- 下痢が治ったりぶり返したりを1〜2週間くり返す、体重が減ってきた
夜間や休日は、かかりつけか夜間救急の動物病院に電話して指示を聞きましょう。
首の後ろの皮膚を軽くつまんで離し、すぐに戻らないときは、体の水分が足りていないサインです。下痢が続いて水分が出ていくと、脱水になりやすいので気をつけましょう。
嘔吐と下痢が一緒のときは?
吐くのと下痢が同時に起きているときは、体の水分が一気に失われるので、下痢だけのときより急ぎます。1回ずつで、その後けろっとして水も飲めているなら半日ほど様子を見てもかまいません。
何度も吐く、吐いたあとにぐったりする、水を飲んでもすぐ吐くときは、時間に関係なく動物病院へ。誤食や感染症、すい臓の炎症などが考えられます。
五年前にテーブルに上って柿を食べてしまって、下痢や嘔吐を繰り返し食欲もなくなったので直ぐ病院に連れていきました。約1万~しました。
イヌスタグラムの飼い主アンケートより(原文のまま)
下痢をしたときの食事と家での対処
元気と食欲がある成犬なら、家では次のように様子を見ます。子犬・シニア犬は、ごはんを抜かずに先に動物病院へ相談しましょう。
- ごはんの量を減らす次の1〜2回のごはんを、いつもの半分くらいにしてお腹を休ませます。ごはんを抜くかどうかは、かかりつけの獣医師に確かめてからにしましょう
- 水はいつでも飲めるようにする一度にがぶ飲みして吐く子は、少しずつ何回かに分けてあげます
- 消化のよいものを少しずつふやかしたいつものフードや、獣医師にすすめられた消化にやさしいフードを、少ない量から1日3〜4回に分けて
- うんちが戻ったら元の量へ2〜3日かけて、いつもの量と回数に戻します
- 人用の下痢止めや胃腸薬を飲ませる
- 脂っこいもの、牛乳、おやつをあげる
- 冷たい水や冷えた床で体を冷やす
人の薬は、犬には合わない成分や量のことがあります。下痢止めで止めてしまうと、原因の菌や毒が体に残ることもあります。薬は動物病院でもらったものだけにしましょう。
関連記事犬の下痢・嘔吐・便秘のときの見方と、すぐ動物病院に行く目安動物病院に行くときに持っていくもの
- うんち(できれば2〜3時間以内のもの)をビニール袋やラップに包む
- うんちの写真(色と形がわかるように)
- いつから、何回下痢をしたか、吐いたかのメモ
- 最近食べたもの、フードを変えたか、拾い食いの心あたり
うんちを調べる検査(検便)で、寄生虫や菌がいないかがわかります。うんちが持っていけないときは、写真だけでも役に立ちます。
下痢をくり返さないための予防
- フードは決まった量を おやつも含めて1日の量を決め、家族であげすぎない
- 切り替えはゆっくり 新しいフードは1〜2週間かけて混ぜる
- 拾い食いを防ぐ 散歩中は足元を見て、床に食べ物や小物を置かない
- ワクチンと駆虫 子犬のうちのワクチンと、定期的な虫下しを忘れずに
- 急な冷えとストレスに気をつける 季節の変わり目は寝床を暖かくし、環境を変えるときは少しずつ
ふだんのうんちの色やかたさを知っておくと、変化にすぐ気づけます。毎日のうんちは、愛犬の体調を知るいちばん身近な手がかりです。
関連記事イヌスタグラム下痢のサインを知って、愛犬のお腹を守ろう
犬の下痢は、多くが1〜2日で落ち着きます。でも、元気や食欲がない、子犬やシニア犬、血や黒いうんちが出るときは、早めの受診が安心です。次に下痢をしたら、まずうんちの写真を撮り、元気・食欲・水を飲むかを見て、この記事の目安と照らし合わせてみてください。
よくある質問
犬の下痢が続くけど食欲はある。様子見でいい?
成犬で元気と食欲があっても、下痢が2日以上続くなら今日か明日に受診しましょう。治ったりぶり返したりをくり返すときも、一度うんちを調べてもらうと安心です。
犬の下痢は人や他の犬にうつる?
寄生虫や一部の感染症は、うんちを通して人やほかの犬にうつることがあります。うんちは早く片づけ、さわったあとはよく手を洗いましょう。
市販の犬用の下痢止めを使ってもいい?
原因によっては止めないほうがよい下痢もあります。自己判断で使わず、動物病院に相談してから使いましょう。
シニア犬が急に下痢をした。どうすればいい?
シニア犬は脱水になりやすく、内臓の病気が隠れていることもあります。元気そうでも半日続いたら、その日のうちに受診しましょう。
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