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お腹・食べたもののトラブル

犬が吐く原因は?吐いたものの色と回数でわかる様子見と受診の目安

11月7日更新約9分で読めます

このテーマのまとめお腹・食べたもののトラブル

さっきまで元気だった愛犬が急に吐いてしまうと、びっくりしますよね。犬はもともと吐きやすい動物で、食べすぎや空腹で吐くことはよくあります。でも、誤飲や病気が隠れていて、早く動物病院に行ったほうがよいこともあります。この記事では、犬が吐く原因と、吐いたものの色・回数でわかること、家での対処と受診の目安をまとめました。

この記事の要点。1. 成犬で1回だけ吐き、元気と食欲があるなら、半日〜1日ほど家で様子を見てよいことが多い。1日に2回なら今日か明日に受診 2. 半日に3回以上吐く、吐いたあとぐったりする、血や茶色いものが混じる、吐こうとしても何も出ないときは今すぐ動物病院へ 3. 子犬・シニア犬・持病のある犬は、2回吐いたらその日のうちに受診。生後6か月までの子犬は1回でも元気か食欲がなければその日のうちに
すぐ動物病院へ
  • 半日に3回以上吐く、水を飲んでもすぐ吐く
  • 吐いたあとぐったりしている
  • 吐いたものに血が混じる、茶色でうんちのようなにおい
  • 吐こうとしても何も出ず、お腹がふくらんでいる
  • 異物や中毒のおそれがある物を食べた
今日か明日に受診
  • 成犬で1日に2回吐いた
  • 吐いて、食欲もない
  • 吐くのと下痢が一緒に出ている
家で様子を見てよいことが多い
  • 1回だけ吐いて、そのあと元気も食欲もある
  • 空腹の朝に白い泡や黄色い液を少し吐いた
  • 草を食べて吐いたあと、けろっとしている

子犬・シニア犬・持病や薬を飲んでいる犬は、上の表より早めに。2回吐いたらその日のうちに受診してください。週に何度もくり返すときは、後半の受診の目安の節にまとめています。

目次
  1. 犬が吐く原因は?
  2. 「嘔吐」と「吐き出し」の違い
  3. 吐いたものの色でわかること
  4. 様子見していい吐き方と、動物病院に行く吐き方
  5. 犬が吐いたときにまずすること
  6. 吐くのをくり返さないための予防
  7. 吐き方を知って、愛犬の体調の変化に早く気づこう

犬が吐く原因は?

犬が吐く原因は、大きく分けると食べ方や空腹による「よくある吐き方」と、病気や誤飲による「心配な吐き方」の2つです。思い当たることを順に確かめてみましょう。

食べすぎ・早食い・食後すぐの運動

ごはんを勢いよく食べたあとや、水をがぶ飲みしたあとに、そのまま吐き出すことがあります。食べてすぐに走ったり遊んだりしたときも吐きやすくなります。吐いたあとも元気で、すぐにけろっとしているなら、心配いらないことが多いです。食後30分〜1時間は、静かに休ませてあげましょう。

空腹(胃液や胆汁を吐く)

朝ごはんの前や、ごはんの間があいたときに、白い泡や黄色い液を吐くことがあります。お腹がすいて胃液や胆汁(消化を助ける黄色い液)がたまり、胃が刺激されるためです。ごはんの回数を1日3回にするなど、空腹の時間を短くすると落ち着くことがあります。

草を食べた・ストレス・乗り物酔い

散歩中に草を食べて吐くのは、よくある行動です。来客や引っ越し、車での移動のあとに吐く子もいます。原因がはっきりしていて、1回で落ち着くなら様子を見てかまいません。

誤飲・中毒

おもちゃのかけら、ひも、果物の種、人の薬などを飲み込むと、何度も吐くことがあります。玉ねぎ・チョコレート・ぶどう・キシリトールなどを食べたときは、吐いていなくても動物病院に電話しましょう。

関連記事犬が誤飲したときの対処法!危ないものの一覧と動物病院に行く前にすること

胃腸の病気や、体全体の病気

胃腸炎、すい臓の炎症(膵炎)、腸がつまる病気(腸閉塞)のほか、腎臓や肝臓の病気、熱中症でも吐くことがあります。避妊手術をしていないメスで、発情のあとに吐く・水をたくさん飲むときは、子宮に膿がたまる病気(子宮蓄膿症)のこともあります。家では見分けられないので、くり返すときは検査を受けましょう。

「嘔吐」と「吐き出し」の違い

犬の「吐く」には、じつは2つの種類があります。どちらかで考えられる原因が変わるので、吐いたときの様子をよく見ておきましょう。

嘔吐(おうと)吐き出し(吐出)
吐く前の様子お腹を波打たせ、ゲーゲーと何度かえずく前ぶれなく、するっと出る
出てくるもの胃で溶けかけたもの、胃液、黄色い液ほとんど消化されていないフード。筒の形のことも
タイミング食後しばらくしてから、空腹のときも食べた直後が多い
考えられること胃腸の病気、誤飲、中毒、体全体の病気早食い、食道の病気

食べてすぐ、未消化のフードを吐き出すことが続くときは、早食いのほかに食道の病気のこともあります。動画を撮っておくと、受診したときに伝えやすくなります。

吐いたものの色でわかること

吐いたものを片づける前に、色と中身を見て、写真を撮っておきましょう。

吐いたもの考えられること目安
透明な液・白い泡(ネバネバも)空腹、水の飲みすぎ、胃の不快感が考えられる1回で元気なら様子見。くり返すなら受診
黄色い液(胃液・胆汁)空腹が長いことが多い朝だけなら様子見。食べないなら受診
緑色の液胆汁が多いとき。草を食べたあとのことも草を食べていなければ受診
未消化のドッグフード早食い、食べすぎ。続くときは食道の病気のことも続くなら受診
茶色(フードの色だけのことも)うんちのようなにおいなら、腸がつまっていることがあるにおいがあれば今すぐ受診
赤い血、こげ茶のつぶ胃や食道からの出血が考えられる今すぐ受診

色だけで決めず、回数と元気・食欲を一緒に見てください。

関連記事犬が白い泡を吐くのはなぜ?空腹が原因のときと病院に行くべきとき

様子見していい吐き方と、動物病院に行く吐き方

迷ったときは、吐いたものだけでなく、回数・元気・食欲・水を飲めるかを一緒に見ます。

子犬とシニア犬は早めに
  • 子犬(とくに生後6か月まで)は、元気そうでも2回吐いたらその日のうちに受診。1回でも元気か食欲がなければその日のうちに
  • 子犬は体が小さく、脱水や低血糖(血の中の糖が足りなくなる状態)になりやすい。ごはんを抜かずに動物病院へ電話
  • シニア犬や持病のある犬も、2回吐いたらその日のうちに相談。腎臓・肝臓・すい臓の病気が隠れていることがあり、週に1〜2回でもくり返すなら一度相談

動物病院に行く目安

今すぐ動物病院へ電話してから向かう
  • 半日に3回以上吐く、水を飲んでもすぐ吐く
  • 吐いたあとぐったりしている、呼んでも反応が弱い
  • 吐いたものに血が混じる、茶色でうんちのようなにおいがする
  • 吐こうとしても何も出ない、お腹がふくらんで苦しそう(大型犬に多い胃がねじれる病気のおそれ)
  • おもちゃのかけらや、玉ねぎ・チョコレート・ぶどう・キシリトールなどを食べた
その日のうちに受診診察時間内に連れていく
  • 子犬・シニア犬・持病のある犬が2回吐いた。子犬が1回でも吐いて元気か食欲がない
  • 避妊手術をしていないメスが、吐いて水をたくさん飲む
今日か明日に受診予約をとって早めに
  • 成犬で1日に2回吐いた、吐いて食欲がない、下痢も出ている
数日のうちに受診様子を記録して相談
  • 週に2〜3回吐くことが2週間以上続く、体重が減ってきた

夜間や休日は、かかりつけか夜間救急の動物病院に電話して指示を聞きましょう。

夜間でも(今すぐ)の項目に当てはまるときは、夜間救急の動物病院に電話しましょう。電話では、何回吐いたか、何を吐いたか、食べた心あたり(何を・いつ・どのくらい)、体重を伝えると話が早く進みます。

いちばんお金がかかった出来事

普段何でも口にしてしまうのだが、知らない間に誤飲していたようで、夕方になると黄色い液体を吐くことが続いていた。病院でみてもらったら、何か異物が入っていることがわかった。吐く薬を飲んでもでてこなかったため、内視鏡手術をしてとりだすことに成功。ゴム製の破片のようなものを飲み込んでいた。家には見当たらなかったので、おそらく散歩中に飲み込んだものだと思われた。その内視鏡手術で約7万円ほどかかった。

チワワ・1〜2歳の飼い主(40代)の口コミ・体験談

イヌスタグラムの飼い主アンケートより(原文のまま)

犬が吐いたときにまずすること

元気と食欲がある成犬なら、家では次のように様子を見ます。子犬・シニア犬は、ごはんを控える前に動物病院へ相談しましょう。

  1. 吐いたものを見て写真を撮る色、中身、量、異物が混じっていないかを見ます。犬が吐いたものをまた食べないよう、先に犬を離してから片づけましょう
  2. 口のまわりと呼吸を見る口の中にものが残っていないか、苦しそうな息をしていないかを確かめます
  3. 水はひと口ずつ一度にがぶ飲みすると、また吐くことがあります。ひと口ほどあげて30分ほど様子を見て、吐かなければ少しずつ増やします
  4. 成犬は次のごはんを少なめに2〜3時間あけて、いつもの半分くらいから。子犬はごはんを抜かず、少量を回数多くにするか、先に動物病院へ電話しましょう。持病のある犬も獣医師に確かめてから
  5. 何回吐いたかメモする時刻、回数、吐いたもの、元気と食欲を書いておくと、受診したときに役立ちます
吐いたときにしないこと
  • 塩水を飲ませる、指を入れて無理に吐かせる
  • 人用の吐き気止めや胃腸薬を飲ませる
  • 吐いたあとすぐに、おやつや脂っこいものをあげる

無理に吐かせると、のどや食道を傷めたり、吐いたものが気管に入ったりすることがあります。吐かせる処置が必要かどうかは、動物病院で判断してもらいましょう。

吐くのと下痢が一緒に出ているときは、体の水分が一気に失われるので、吐くだけのときより急ぎます。

関連記事犬が下痢をしたときの対処法!原因とうんちの状態でわかる受診の目安

吐くのをくり返さないための予防

ふだんから、どんなときに吐きやすいかを知っておくと、いつもと違う吐き方にすぐ気づけます。

関連記事犬の下痢・嘔吐・便秘のときの見方と、すぐ動物病院に行く目安

吐き方を知って、愛犬の体調の変化に早く気づこう

犬が吐くことの多くは、食べ方や空腹が原因で、1回で落ち着きます。でも、何度も吐く、ぐったりする、血や茶色いものが混じる、子犬やシニア犬のときは、早めの受診が安心です。次に愛犬が吐いたら、まず吐いたものの写真を撮り、回数と元気・食欲を見て、この記事の目安と照らし合わせてみてください。

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よくある質問

犬が1日に何回吐いたら病院に行くべき?

成犬で元気があっても、1日に2回吐いたら今日か明日に受診しましょう。半日に3回以上吐く、水を飲んでもすぐ吐くときは今すぐです。子犬・シニア犬は2回でその日のうちに受診してください。

犬が黄色い液を吐いてごはんを食べない。様子見でいい?

空腹で黄色い液を吐いただけなら、そのあとごはんを食べることが多いです。吐いて食欲もないときは、成犬でも今日か明日に受診しましょう。

子犬が吐いた。どうすればいい?

子犬は脱水や低血糖になりやすく、感染症のこともあります。1回だけで、そのあと元気に食べるなら様子を見てかまいません。1回でも元気か食欲がない、または2回吐いたらその日のうちに、ぐったりしているなら今すぐ受診しましょう。

犬が吐いたものをまた食べようとする。止めたほうがいい?

フードを吐き出しただけなら大きな問題はないことが多いですが、異物や中毒の物が混じっていることもあります。先に犬を離して、吐いたものを確かめてから片づけましょう。

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