犬のかゆみの原因は?かゆがる場所でわかる病気と家でできるケア
犬が体をかくのはよくあることですが、何度もかく、なめ続ける、床に体をこすりつけるといった様子が続くなら、皮膚のトラブルのサインです。この記事では、犬のかゆみの原因と、かゆがる場所でわかる病気、家でできるケア、動物病院に行く目安をまとめました。
- 犬の皮膚は人よりずっと薄く、かゆみのトラブルが起きやすい
- 原因はノミ・ダニ、アレルギー、細菌やマラセチアの感染が多い。いくつか重なることもある
- かゆみで眠れない、毛が抜ける、赤いといったときは早めに受診する
- 顔がはれる、急に全身にぶつぶつが出る、ぐったりしている
- かき壊して出血やじくじくがある
- 数日たってもかゆがり続ける、毛が抜けてきた
- 皮膚が赤い、べたつく、においがする
- 耳をかく、頭を振る
- ときどき軽くかくだけで、皮膚に赤みや脱毛がない
犬のかゆみのサイン
犬はかゆみを言葉で伝えられません。次のような様子があれば、かゆみを感じているかもしれません。
- 後ろ足で体をかく回数が増えた
- 足先や体をしつこくなめる、かじる
- 床やソファに顔や背中をこすりつける
- 頭を振る、耳をかく
- なめた場所の毛が茶色っぽく変色している
- 夜中にかいて起きる
犬の皮膚は、表面の層が人の数分の一ほどの薄さしかありません。乾燥や刺激に弱く、バリアが崩れるとかゆみが出やすくなります。
犬のかゆみの主な原因
| 原因 | 特徴 |
|---|---|
| ノミ | 腰からしっぽのつけ根を強くかゆがる。ノミのふんの黒い粒が見つかる |
| ダニ(疥癬など) | とても強いかゆみ。耳のふち・ひじ・かかとに出やすい |
| アトピー性皮膚炎 | 若いうちに始まることが多い。顔・耳・わき・お腹・足先 |
| 食物アレルギー | 季節に関係なく続く。顔や耳、お尻のまわりにも |
| 膿皮症(細菌) | 赤いぶつぶつ、丸いかさぶた、フケ |
| マラセチア皮膚炎 | 脂っぽいべたつき、独特のにおい、皮膚が黒っぽくなる |
| 乾燥・刺激 | 冬や洗いすぎでフケが増える。シャンプーの合わなさも |
| ストレス・退屈 | 足先などを長くなめ続ける。皮膚の病気がないか先に確かめる |
アレルギーでかいて傷ができ、そこに細菌やマラセチアが増えるというように、いくつもの原因が重なっていることもよくあります。
関連記事犬につくダニの種類と症状は?見つけたときの取り方と予防法関連記事犬のアレルギーの症状とは?かゆみが出る場所と原因の見分け方かゆがる場所でわかること
| 場所 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 耳 | 外耳炎、耳ダニ、アトピー、食物アレルギー |
| 目・口のまわり | アトピー、食物アレルギー、ニキビダニ |
| 足先・指の間 | アトピー、マラセチア、なめぐせ |
| わき・内もも・お腹 | アトピー、膿皮症、マラセチア |
| 背中・腰・しっぽのつけ根 | ノミアレルギー |
| お尻 | 肛門腺のたまり、食物アレルギー |
| 耳のふち・ひじ | 疥癬 |
家でできるケア
- ノミ・ダニの予防を続けるかゆみの原因でいちばん防ぎやすい。予防薬は季節に合わせて切らさない
- シャンプーは洗いすぎない皮膚に問題がなければ月1〜2回ほど。ぬるま湯でよくすすぎ、地肌まで乾かす
- 保湿をする乾燥する季節は犬用の保湿剤や加湿で皮膚のバリアを守る
- かき壊しを防ぐ爪を短く保ち、必要なら服やエリザベスカラーを使う
- 寝床を清潔にベッドや毛布をこまめに洗い、ハウスダストを減らす
- 人用のかゆみ止めや塗り薬を使う
- かゆそうだからと毎日シャンプーする
- フードを何度も自己判断で替える
食べ物が原因かどうかを確かめるには、獣医師の指導のもとで決まったフードだけを一定期間続ける方法をとります。自己判断でフードを次々に替えると、かえって原因がわからなくなります。
関連記事犬のお手入れの頻度とやり方!シャンプー・歯磨き・爪切りの基本関連記事犬のごはんの基本!ドッグフードの選び方と量、食べてはいけないもの動物病院に行く目安
- かゆみで眠れない、遊びや食事に集中できない
- かき壊して血が出ている、じくじくしている
- 毛が抜けて地肌が見える、赤みが広がる
- 顔が急にはれた、全身にぶつぶつが出た
- 耳を痛がる、頭を傾けている
顔のはれや急に出た全身のぶつぶつは、強いアレルギー反応のことがあります。すぐに受診しましょう。
動物病院での検査と治療
かゆみの原因を探すため、皮膚の表面をこすり取って顕微鏡で見る、テープで菌を調べる、毛を抜いて見る、といった検査をします。アレルギーが疑われるときは、血液検査や、食べ物を決めて続ける試験をすることもあります。
治療は、原因に合わせて飲み薬、塗り薬、薬用シャンプーなどを組み合わせます。ここ数年はかゆみをおさえる薬の種類も増え、犬の体質や暮らしに合わせて選べるようになっています。
- アレルギーは治りきらず、上手に付き合っていく病気のことが多い
- よくなっても、獣医師と相談しながら続けることが再発を防ぐ近道
よくある質問
犬が体をかくのはどこまで普通?
ときどき軽くかく程度なら心配いりません。回数が増えた、同じ場所ばかりかく、皮膚が赤いときは受診を考えましょう。
かゆみはうつる?
ダニやカビが原因のときは、ほかの犬や人にうつることがあります。原因がわかるまで、同居の動物との接触に気をつけましょう。
季節でかゆみが変わる?
花粉やダニが増える春から秋にひどくなる犬もいます。冬は乾燥でかゆくなることがあります。
フードを替えればかゆみは治る?
食物アレルギーが原因なら効果がありますが、原因は人それぞれです。獣医師と相談して進めましょう。
あわせて読みたい
横にスライドして見る(6本)