犬のオッドアイとは?左右の目の色が違う原因・犬種と健康への影響
左右の目の色が違う犬を見ると、病気ではないかと心配になるかもしれません。これはオッドアイ(虹彩異色症)と呼ばれ、多くは生まれつきの個性です。この記事では、オッドアイになるしくみ、なりやすい犬種、健康への影響、そして途中で目の色が変わったときに気をつけたいことをまとめました。
- オッドアイは、目の色をつくる色素(メラニン)の量が左右で違うために起こる
- 生まれつきなら、多くは見え方にも寿命にも大きな影響はない。ただし耳の聞こえには注意
- 大人になってから片目の色が変わったときは、目の病気のサイン。早めに受診する
- 急に片目の色が変わり、目を痛がる、しょぼしょぼさせる
- 目が白くにごる、赤く充血する
- ぶつかる、段差でつまずく
- 数週間かけて少しずつ色が変わってきた
- 呼んでも反応しないことが増えた
- 子犬のころから左右の色が違い、目に赤みや痛みがない
犬のオッドアイとは
犬のオッドアイは、左右の目の虹彩(黒目のまわりの色のついた部分)の色が違う状態です。正式には虹彩異色症といい、人や猫にも見られます。
片目が茶色、もう片目が青のように左右で色が違うタイプのほかに、1つの目の中に2つの色がまだらに混じるタイプもあります。どちらも珍しくはなく、見た目の個性として愛されています。
| タイプ | 見た目 |
|---|---|
| 完全なオッドアイ | 左右の目がまったく違う色 |
| 部分的なオッドアイ | 1つの目の一部だけ色が違う、まだらになる |
| 中心部だけ違う | 瞳のまわりと外側で色が違う |
オッドアイになる原因
目の色は、虹彩にあるメラニン色素の量で決まります。色素が多いと茶色、少ないと青や水色に見えます。
生まれつき(先天性)
多くのオッドアイは生まれつきです。毛色や色素にかかわる遺伝子の働きで、片方の目だけ色素が少なくなります。マール(まだら模様)の毛色や、白い毛が多い犬で起こりやすいとされています。生まれつきのものは予防するものではなく、個性として受け止めてよいものです。
あとから(後天性)
大人になってから片目の色が変わるときは、けがや目の病気が原因のことがあります。
- けが ぶつけた、ほかの犬とけんかした
- ぶどう膜炎 目の中の炎症。色が濁ったり、赤くなったりする
- 緑内障 目の中の圧が上がる病気。強い痛みや充血をともなう
- 虹彩の腫瘍 虹彩に黒っぽいしみや盛り上がりが出る
目の治療で使う点眼薬で、虹彩の色が変わることもあります。治療中に気になったら、かかりつけの獣医師に聞いてみましょう。
オッドアイになりやすい犬種
| 犬種 | 特徴 |
|---|---|
| シベリアン・ハスキー | 青い目が多く、左右違いもよく見られる。犬種の個性として認められている |
| ボーダー・コリー | マールの毛色でよく見られる |
| オーストラリアン・シェパード | マールの毛色で青い目やオッドアイが多い |
| シェットランド・シープドッグ | ブルーマールの毛色で見られる |
| ダックスフンド | ダップル(まだら)の毛色で見られる |
| ダルメシアン | 白い毛が多く、青い目の犬もいる |
| グレート・デーン、シー・ズー、チワワなど | 毛色によってまれに見られる |
同じ犬種でも、オッドアイになるかどうかは毛色や遺伝で変わります。犬種名だけで決まるわけではありません。
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生まれつきのオッドアイなら、多くは見え方も寿命も、ほかの犬と変わりません。青い目だから見えにくい、ということも基本的にはありません。
ただし、次の点は知っておきましょう。
耳の聞こえ
白い毛が多い犬やマールの毛色の犬では、色素の少なさと関係して、生まれつき片耳または両耳が聞こえにくいことがあります。ダルメシアンや白い毛の多い犬でよく知られています。オッドアイだから必ず聞こえないわけではありませんが、迎えたら一度、音への反応を確かめておくと安心です。
- 後ろから名前を呼ぶと振り向くか
- 手をたたく、物を落とすなどの音に反応するか
- 寝ているときに物音で起きるか
まぶしさ
色素が少ない青い目は、強い日差しをまぶしく感じやすいといわれます。夏の昼間の散歩は避け、朝や夕方にするなど、ほかの犬と同じく暑さ対策もかねて工夫しましょう。
マール同士の交配
- マールの毛色の犬どうしを交配すると、目や耳に障害のある子犬が生まれやすい
- 信頼できるブリーダーは、この組み合わせを避けている
途中で目の色が変わったときは
子犬の目は、生後2〜3か月ごろまでに色が落ち着いていきます。この時期に色が変わるのは自然なことです。
一方で、大人になってから片目だけ色が変わるのは、目の中に何か起きているサインかもしれません。
- 片目の色が急に変わり、目を細める、こする、涙が増えた
- 白目が赤い、黒目が白っぽく濁っている
- 目が大きく見える、飛び出しているように見える
- 物にぶつかる、暗い場所で動きたがらない
緑内障やぶどう膜炎は、時間がたつと視力に影響することがあります。様子を見ずに、早めに動物病院で目の検査を受けましょう。
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- 迎えたら健康チェック目と耳の状態を動物病院で見てもらう。聞こえが心配なら相談する
- 毎日目を見る色・にごり・充血・目やにを、明るい場所で左右くらべる
- 散歩は安全第一耳が聞こえにくい犬は、車や自転車に気づきにくい。リードは短めに
- 合図を工夫する聞こえにくい犬には、手の合図や軽く床をたたく振動で伝える
写真を定期的に撮っておくと、目の色の変化に気づきやすくなります。
よくある質問
オッドアイの犬は寿命が短い?
生まれつきのオッドアイだけで寿命が短くなることはありません。ふだんの健康管理はほかの犬と同じです。
オッドアイは遺伝する?
毛色や色素にかかわる遺伝子が関係するため、親から子に受け継がれることがあります。
子犬の目の色はいつ決まる?
生後2〜3か月ごろまでに落ち着くことが多いです。それ以降の変化は動物病院で相談しましょう。
ハスキーのオッドアイは心配いらない?
ハスキーでは左右の色違いはよく見られ、多くは心配いりません。ただ、途中で色が変わったときはほかの犬と同じく受診しましょう。
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