犬への薬の飲ませ方!錠剤・粉薬・水薬のコツと飲まないときの工夫
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このテーマのまとめ健康管理・予防・保険動物病院で薬をもらったものの、愛犬が口を閉じてしまったり、ごはんに混ぜた錠剤だけきれいに残したりして困っていませんか。薬は決められた回数をきちんと飲めてこそ役に立ちます。この記事では、錠剤・粉薬・水薬の形ごとの飲ませ方と、嫌がるときの工夫、飲めなかったときの動き方をまとめました。
- 食べ物に混ぜる・割る・砕く・水で練るは、薬によってだめなことがある。先に病院で確かめる
- 錠剤は舌の奥に置いて口を閉じ、のどをなでる。水薬はスポイトで口の横から少しずつ
- 吐き出した・飲み忘れたときは自分の判断で足さず、病院に電話して聞く。元気になっても途中でやめない
薬を飲んだあとに顔がはれる、息が苦しそう、何度も吐く、ふらつくといった様子があれば、その日の残りの薬は止めて、すぐ病院に連絡してください。子犬とシニア犬は、薬のあとに元気や食欲が半日以上もどらないときも同じです。一覧は「薬を飲んだあとに病院へ連絡したい様子」の節にあります。
目次
犬に薬を飲ませる前に確かめること
犬への薬の飲ませ方で大切なのは、もらった薬の飲ませ方の決まりを、先に病院で確かめておくことです。同じ薬でも、犬の病気や体調によって決まりが変わります。
- ごはんの前か後か、ごはんと一緒でよいか
- 食べ物に混ぜたり包んだりしてよいか(食事制限中の犬は特に)
- 錠剤を割ったり砕いたりしてよいか
- 1日何回、何時間あけるか。飲み忘れたときはどうするか
錠剤の中には、割ると苦みが出たり、効き方が変わったりするものがあります。わからないことは、薬を受け取るときにその場で聞いておくと安心です。
- 手をよく洗い、薬とごほうびのおやつを先に用意しておく
- 犬が落ち着いているときに、静かな場所でする
- 飼い主があわてると犬にも伝わるので、短く手早く終える
錠剤・カプセルの飲ませ方
錠剤とカプセルは、口を開けて直接入れる方法と、食べ物に包む方法があります。まずは食べ物に包む方法を試し、だめなら直接入れる方法にするとよいでしょう。
口を開けて直接入れる
- 体を支える犬をおすわりさせ、後ろに下がらないよう壁や飼い主の体で背中を支える
- 口を開ける上あごを片手で上からつかみ、鼻先を少し上に向ける。もう片方の手で下あごをそっと下げる
- 舌の奥に置く錠剤を舌のつけ根の真ん中あたりに置く。舌の手前だと吐き出しやすい
- 口を閉じてのどをなでる口を閉じて鼻先を少し上に向けたまま、のどを上から下へなでる。ペロッと舌を出したら飲み込んだ合図
- ほめるすぐにほめて、おやつを1つあげる。そのあと、いつもの水入れから自分で水を飲ませる
口の小さい小型犬や子犬は、指を口の奥まで入れるほどかまれやすくなります。こわいときは、病院で扱っている投薬用の器具(錠剤を口の奥まで運ぶ棒)を先に試しましょう。
食べ物に包む
薬を包むための犬用の柔らかいおやつのほか、少量のゆでたささみなども使われます。チーズや加工品は塩分や脂肪が多く、腎臓やすい臓の病気がある犬には向かないことがあります。包む食べ物も病院に確かめましょう。
- ごはん全体に混ぜると、残したときにどれだけ飲めたかわからない
- 包むときは薬のにおいが手につかないよう、先に包み用の食べ物をさわる
- 薬なしの包みを先に1つあげると気づかれにくい。食事制限のある犬は、この分も病院に確かめる
粉薬の飲ませ方
粉薬は、そのままだと口の中に広がって吐き出しやすい薬です。水で練ってよい薬なら、練ると飲ませやすくなります。
- 練る小皿に粉薬を出し、水を数滴たらして指でペースト状にする
- 上あごに塗る口を少し開け、上あごの内側か、ほっぺの内側に指で塗りつける
- 水を少し飲ませる口を閉じて、なめて飲み込むのを待つ。そのあと水を少し飲ませる
- ほめる最後にほめておやつをあげる
ほんの少量のウェットフードに混ぜてあげる方法もあります。そのときは、必ず全部食べきれる量にしましょう。
水薬(シロップ)の飲ませ方
水薬は、病院でもらえるスポイトや針のない注射器(シリンジ)で飲ませます。
- 量を吸うびんをよく振ってから、決められた量だけ吸い取る
- 口の横から入れる鼻先を少しだけ上に向け、口の横(犬歯のうしろのすき間)からスポイトの先を入れる
- 少しずつ押す犬が飲み込むのを見ながら、少しずつゆっくり押し出す
- ほめる全部入ったら口を閉じてなで、ほめる
- 一度に勢いよく押し出す(気管に入ってむせることがある)
- 顔を真上に向けすぎる
- 残った水薬を別の日に使う、ほかの犬に分ける
飲ませたあとにせきこみが止まらない、息が苦しそうなときは、気管に入った心配があります。すぐ病院に連絡しましょう。
薬を嫌がる・飲まないときの工夫
一度いやな思いをすると、薬の袋を見ただけで逃げる犬もいます。毎日のことなので、少しずつ慣らしていきましょう。
- 口をさわる練習をする 元気なうちから、口のまわりをさわる、くちびるをめくるなどをして、できたらおやつ。薬のときだけ口をさわる、を減らす
- 薬の前後をいい時間にする 飲んだらすぐ遊ぶ、散歩に行くなど、うれしいことを続ける
- 2人で協力する 1人が体を支え、1人が飲ませると短い時間で終わる
- 追いかけない 逃げた犬を追い回すと、もっと嫌いになる。落ち着いたころに呼んでやり直す
どうしても飲ませられないときは、早めに病院に相談しましょう。薬の形を変えられたり、病院で注射に切りかえたりできることもあります。飲めない日が続くと、治りが遅れることがあります。
関連記事犬の動物病院の選び方!かかりつけを決める5つのポイントと初診で見ること吐き出した・飲めなかったときはどうする?
飲ませたつもりの錠剤が、あとで床やベッドから見つかることがあります。そんなときも、自分の判断で薬を足すのはやめましょう。
| こんなとき | 飼い主がすること |
|---|---|
| すぐに吐き出して、形のまま見つかった | その錠剤をもう一度飲ませてよいか、病院に電話で聞く |
| 飲めたかどうかわからない | 追加はせず、次の回から決めたとおりに飲ませる。気になれば病院に聞く |
| 飲んでしばらくして吐いた | 吐いた時間と回数をメモして、病院に電話する |
| 1回飲ませ忘れた | 2回分をまとめて飲ませない。どうするか病院に聞く |
電話では、薬の名前(袋に書いてあるもの)、飲ませた時間、吐いた時間、犬の様子を伝えます。夜に吐いただけで元気なら、朝にかかりつけへ電話すれば多くの場合は間に合います。次の節の「今すぐ」の様子があるときは、夜でも夜間救急に電話しましょう。
薬を飲んだあとに病院へ連絡したい様子
薬を飲み始めてから、いつもと違う様子が出ることがあります。次のようなときは、その日の残りの薬を止めて、すぐ病院に連絡しましょう。夜間は夜間救急の病院に電話します。
- (今すぐ)顔や口のまわりがはれる、じんましんが出る
- (今すぐ)息が苦しそう、せきこみが止まらない、ぐったりしている
- (今すぐ)何度も吐く、ふらつく
- (今すぐ)子犬・シニア犬で、薬のあとに元気や食欲が半日以上もどらない
- (今日か明日に)下痢をする、食欲が落ちた
- (今日か明日に)薬を飲ませられない日が1日以上続いている
- (数日のうちに)飲み始めてから、水を飲む量やおしっこの量が増えた
薬は家に置いておくと、犬が袋ごと誤飲することがあります。人の薬も含めて、犬の届かない引き出しなどにしまいましょう。
関連記事犬が誤飲したときの対処法!危ないものの一覧と動物病院に行く前にすること薬の時間を愛犬との短い習慣に
毎日同じ時間、同じ場所、同じ手順で、30秒ほどで終わらせる。飲めたらすぐおやつと声かけ。これを続けると、薬の袋の音でしっぽを振るようになる犬もいます。ワクチンや予防薬など、ほかの健康管理の予定は健康管理のまとめページで見られます。
関連記事犬の健康管理の基本!予防接種・健康診断・ペット保険の考え方関連記事イヌスタグラムよくある質問
犬の錠剤は砕いてごはんに混ぜてもいい?
砕いてよい薬とだめな薬があります。割ると苦みが出たり効き方が変わったりするものもあるので、病院に確かめてからにしましょう。
人間用のゼリーやおやつで包んでもいい?
キシリトールなど犬に危ない成分が入っていることがあります。犬用の投薬補助のおやつか、病院に確かめた食べ物を使いましょう。
飲ませ忘れたら次に2回分あげていい?
2回分をまとめて飲ませるのはやめましょう。どうするかは薬によって違うので、病院に聞いてください。
薬を飲ませたら元気になったので途中でやめていい?
元気に見えても、決められた日数を飲みきることが大切な薬があります。やめる前に病院に相談しましょう。
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